「フェアトレード」という言葉を聞いたことがあっても、その中身について知らなかったり、何から始めればいいのかわからず、具体的な行動を起こせない人も多いと思う。「フェアトレード」をもっと身近に感じられる機会があれば、認知も広がり、一人ひとりの行動にも変化が出てくるに違いない。日常でのほんの小さなアクションが、私たちの未来を守ることに繋がるのだから。
 
先日、学生たちの“未来への行動力”がすごいと感じた出来事があった。それは、青山学院大学がフェアトレード大学に認定されたのを記念し、私たち「小川珈琲」と製作したドリップコーヒーを配布するイベントでのことだ。同大学には、「フェアトレード」の啓発活動を実行する「フェアトレード・ラボ」という独自の授業があり、そこに参加する数多くの学生たちがいる。
 
説明用のボードを抱え、「フェアトレード」について説明しながら、コーヒーを一杯ずつ手渡しする学生たち。そして、それを笑顔で受け取る学生たち。こうしたラボメンバーたちの活躍も、同校がフェアトレード認定を受ける後押しとなったに違いない。コーヒーを通じて、学内に少しずつ広がっていく「フェアトレード」の輪。ひとつまたひとつと、未来への想いが繋がっていく瞬間を見た気がした。(総合開発部 公文 翼)

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青山学院大学 フェアトレードに関する取り組み

同大学はフェアトレード大学に認定されており、各学部、学生団体ごとに積極的に活動をおこなっています。